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実は、にゃっぽんの方でちまちまお話の連載をしておりました^^;
それはまだ終わってはいないのですが、
ちょいとこちらの方にも転載してみようかと思いましてw
【注意書き】
設定は、KAITO×女性マスターでして。
しかも、微妙に『KAITO×女性マスター』とは、
ずれてる……と思います(;^ω^)
ものっそベタな展開だと思いますので、それでもおk!!という
心が宇宙のように広いお方は、
『読んでやっても宜しくってよw』をクリックして下さいw
【更に注意書き(笑)】
この『第0話』は、はっきり言って『BadEnd』です。
しかし、話が進むごとに、幸せな内容に……なるかとwww
それでも宜しかったら、お読み下さいませm(__)m
それはまだ終わってはいないのですが、
ちょいとこちらの方にも転載してみようかと思いましてw
【注意書き】
設定は、KAITO×女性マスターでして。
しかも、微妙に『KAITO×女性マスター』とは、
ずれてる……と思います(;^ω^)
ものっそベタな展開だと思いますので、それでもおk!!という
心が宇宙のように広いお方は、
『読んでやっても宜しくってよw』をクリックして下さいw
【更に注意書き(笑)】
この『第0話』は、はっきり言って『BadEnd』です。
しかし、話が進むごとに、幸せな内容に……なるかとwww
それでも宜しかったら、お読み下さいませm(__)m
僕は、僕の横でスヤスヤと寝ているマスターの寝顔をじっと見つめて。
僕の服のすそを掴んでいるマスターをとても可愛く思ったのだった。
「マスター……お世話に、なり、ま、した……」
僕はそうポツリとつぶやくと、
マスターのピンクで可愛らしい唇に、僕の最期の思いをそっと乗せて。
……小さな、とても小さな声で
マスターと初めて作り上げた思い出の歌を口ずさんだ。
僕は『唯の』ソフトだった。
……でも、気が付くと、僕はマスターに触れる体を持って
この場所に立っていて。
マスターもそんな僕に驚きつつも、可愛らしい笑顔で迎えてくれた。
そうして……それから、僕とマスターはマスターの家で
一緒に曲を作ったり、歌ったり。
……楽しい時間を二人で過ごした。
それなのに。
……最近になって、僕には『不安』が渦巻き始めた。
人が言うところの……『虫の知らせ』が
頭に浮かび始めたのだった。
『そろそろ 帰る時間だよ』
そんな言葉が、僕の頭の中をぐるぐると渦巻いていく。
出来ることなら……このままずっとマスターと一緒に居たい。
でも……もう、無理なのだ。
悲しみと絶望感が僕を満たしてく。
でも……この歌が出来るまで、ここに居られて良かった……。
僕は、さっきの歌に続けて、
数時間前に出来上がった曲を口ずさみ始めた。
『愛してる』
サビに沢山散りばめられてる、大事な大事な言葉。
僕の口から、マスターへ向けて。
……マスターの為、だけ、に。
僕は両頬に流れるものもそのままに、マフラーをそっとはずした。
マスターの部屋にあったマジックを持ってきて。
端に小さく小さく言葉を書き記す。
……このマフラーだけでも、マスターの元に残れますように……。
そう、祈りながら。
「ふぁぁぁぁぁ……。あれ……KAITO?」
私はいつものようにベットから起き上がると、
いつも居るはずの彼がすぐそばに居ないことに気づいた。
私の右手に絡み付いてる、彼のマフラー。
どこか、散歩にでも行ったのかな……?
彼が帰ってきたときに、皺になってると悪いしね。
そう思いつつ、マフラーを広げて畳もうとした私。
「……ん?」
その、マフラーに黒いものを発見した。
ゴミかと思ったけど、それは小さな……字で。
『ありがとうございました そして あいしてます』
……!?
両目から、止め処なく涙があふれる。
何故か……何故か理解してしまった。
『彼』はもう、居ないのだ。
何故……私の前に彼は出てきてくれたのかも謎だけど。
そうして、何故、彼は消えてしまったのかも謎なんだけど。
私は急にハッと思い、慌ててPCの電源を入れる。
焦る気持ちと裏腹に、やっとPCが立ち上がって。
デスクトップにある『KAITO』のアイコンを、
ハラハラとした気分でダブルクリックする。
……至って普通に、エディット画面が立ち上がった。
そうして、昨日仕上たばかりの曲を開く。
呆然とした気持ちのまま、再生ボタンを押した。
画面が滲んで良く見えない。
でも……彼の歌声は、変わらず私の耳に届いている。
そうして、曲が終わった。
……その筈だった。
『……マスター、これからも、ずっと、愛してます』
……入力した記憶のない、たどたどしい彼の言葉。
「……うっうっう……」
……私はマフラーを抱きしめ、一人泣き崩れた……。
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